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by kitaharak

迫り来る同人漫画弾圧~GW即売会るぽ2008 PART.2

 去る5月5日、都立産業貿易センターで開催された《ショタケット13》に行ってきました。ところが、イベント名は“S-13”などという隠語へ伏せられており、『ショタ』という言葉さえ公明正大な標榜が憚れる事態に。ショタケット誕生以来、誰もが居心地の悪さを禁じえない、サークルも一般参加も大いにしらけたイベントとなっていました。

 まず、フロア全域は18才未満立入制限が義務付けられており、カタログ購入時に身分証を提示、年齢確認クリアの証しとしてリストバンドを手首に巻いて入場となります。

 一般参加者の行列は相変らず少なくなかったのですが、サークルブースが空洞化。
 会場側から表現内容への圧力があったため、主催者側がサークル各々へ自粛要請。作成したチェックリストを照らし合わせ、問題のある漫画表現を控えるよう指導。
 結果、サークル参加のキャンセルが続出。[キャンセル]という用紙が貼られた無人スペースが各ブースに散見されました。
 全体ではキャンセルサークルは3割ほどだったように思えましたが、出席サークルさんも数種の本は持ってきていても本来出展したかった旧刊・新刊・在庫分のいくつかの持ち込みを断念。
 実質、本の即売の数は従来の半分にも満たなかった印象。私の買い物カバンのふくらみも通例の半分以下でした。 

 話は前日開催の《雄ケットF》に戻りますが、そこで買い物中、サークルさんがたからこんな会話が。
 「ねぇ…明日の(都立産業の)ショタケ出ます?」
 『行かない行かない!〇〇さんも出ないって!』
 「そうだよねー。あのチェックリストの規制項目はヒクよねー」


 実際にスペースをキャンセルせずに会場に赴いたサークルさんでも、ご自分のスペースほっぽって買い専に没頭する方もみえました。見本誌回収作業の手間取りにより30分遅れとなった開会と共に、途端ごひいきサークルの行列に混ざるお姿も。

 で、サークル側に事前送付されていた表現自粛チェックリストがどんなモノだったか。《ショタケット13(S-XIII)の内容規制について@まとめwiki》さん掲載ページを参照元に、書き出しておきます。

・作品内に登場人物は18歳以上であると表記されているか
・ストーリー性は高いか
・ギャグ作品か
[コミケ同等の従来法律遵守の注意点部分は省略]
・ストーリーシーンで身長差は2割程度以内か
・エロシーンで身長・肩幅差は明確ではないか
・作品内で適度の[-解読不能-]や体毛等で年齢差が強調されていないか
・1P以上性暴力を連想させる性描写(苦痛表現等)がないか
・局部アップ、局部の具体的描写が多くないか
・輪姦描写がないか
・縄、拘束具、ムチ、専用器具による性描写はないか
・ディルド、バイブレータ、触手等による性描写はないか
・明白なフリークス、身体性的改造、切断等の描写はないか
・明白なレイプ、脅迫、痴漢、強姦等の描写はないか
・上記を暗示する内容はないか

 他、サークル参加者が事前に
『準備会並びに館職員による展示物及び頒布物の随時の内容確認を了承します』
 というような、各項目が列挙された同意書に署名する義務があったようです。

 まず、これは会場側からの高圧であり、その行為・干渉は完全に違憲をきたしている、ということ。
 今までどおり、18才未満への販売・譲渡・閲覧を厳格に断絶していれば十二分に法律厳守がまっとうできるイベントであり、このような表現弾圧は憲法違反であることはもちろん参加者・利用者・主催者への人権侵害にすら値します。

 なぜ、これまで5年も10年もマニアックなアダルト同人イベント利用をきちんと認めてきた会場側が手の平返しの弾圧体制を示しはじめたのか。その経緯を簡単に説明すると………

◆2007年春に同館の管理体制が変わり、同人誌や漫画表現に無知なイベント担当者に変わる
◆漫画叩きと醜聞好きの読売新聞が、東京都の公の施設ででアダルト向け同人漫画が即売されていたことをネガティヴな印象操作の上、都産を不健全施設と吊るし、大いにはやしたてた()。イベントは合法であり、各主催者側は18才未満への販売を厳然と防止していたのにもかかわらず!
◆この理不尽なマスコミ叩きに大いに動揺した不甲斐ない都産側は、同人イベントの漫画表現干渉へと踏みあがり、会場レイアウトや販売方法に極めてビハインドな条件をつきつけ、不当な締め出し運営を行った―――


 で、今回に到ったと。

 アホちゃいますかって話ですよ。ゴミ売りをはじめとしたマスコミが大はしゃぎで吊るし上げたのは“アダルト漫画が東京のお役所施設で売られている”云々であって、表現内容が過激か反社会か暴力的か、なんてことではないはずなのに、なぜ私たち同人漫画ファンのの表現自由が踏みにじられなければならないの?

 例えば、千葉の幕張メッセでは2007年夏、アダルトグッズ・大人のおもちゃ博覧会でもある《アダルト博SEXPO》が、堂々開催されているんです。

 『アダルトグッズだろうとエロスだろうと何だろうと、これも人を幸せにする立派な産業及び表現のひとつ!未成年の入場はお断りしますが、当会場は、経済の自由・表現の自由・思想の自由を尊重します!』
 このように堂々と明言し、ひやかし記者がこよーがガチガチ頭の宗教家がこよーが、胸張って毅然とタンカ切って声明すればいいだけのこと!てやんでぃ!ってね。

 それを何?ゴミ記者にいじめられた・叩かれたからって、泣いて慌ててあたふたペコペコ動転して、一方で『本は全部梱包しろ!』『18禁本が1種でもあるサークルは完全隔離だ!』とか、立場の弱い借主には一転、傲岸不遜な居丈高で気圧してきて、私たちの自由や人権を侵害するのと引き換えに、世間体の取り繕いに腐心。とりあえずは手っ取り早く体面保って世間にデヘデヘ手もみしておこうだなんて!都立産業、なんて見苦しくも不甲斐ない意気地なしなの!!
 つまりね、都産は“こんなキモイやつらとつるんでやんのー”と根性の汚いいじめグループに言われ、それで慌てて弱いもの叩きの勢力へとへつらったってこと。あー情け無い!


 もうひとつ解せぬことがあるんですが。ショタケ主催者側について。

 一般参加の立場でこの度の同イベントに赴いたのですが、表現内容が著しく圧迫されている今回の事態・これまでの経緯・今後の対応について、一切アナウンスがありませんでした。

 今回だけはさすがにカタログで何か説明があるかと思ったら、記されていた声明は、こう。

 今年も例の日がやってまいりました(何の日なのかは諸般の事情により伏せさせて頂きます)。
 (中略)
 さて、中二設定だと13(開催回数)はいろいろかっこいい数字の筈なのですが、現実はいろいろ逆風だらけの中の、ハク・ヒョウ(多分韓流スター)を踏むような状況で、サークルの方々には多々ご迷惑をおかけしての開催となっております。
 しかし、グルグル教団のエアロビクスを見て汚染されてしまった群衆や、第2話で死んだ小坊主クーヤンに腹を立てて12chに骨を送りつけた人々がどうにもうごめいているようなので、「少年ジャンプ全部富樫・嫁も協力」とかいう罠にかからないためにも慎重に行動しなくてはならないのです。
(後略)

 狙ってる割にはまるで笑えない、寒々とした自分のオフビートギャグ節を押し通すことしか考えてなくて、きちんと参加者全員に意思の疎通を図ろうという姿勢が全く感じられません。

 実は、ショタケカタログの冒頭アナウンスは、毎年こんな感じなんです。

 去年なんか、『12年目といえば、人生例えるなら厨房一年生、ドリフターズでいうと2チーム分(荒井注を6人目にカウント)、魁!男塾でいうとそろそろ民明書房がウソだと気づき始めたあたり、になります。一ついえることは、銀色全身タイツの時代は来なさそうだということです』などという、空虚なトーク展開。

 昨年1年間のブーム総括とか去年開催ルポとか泉下になられたショタ作家さんの訃報とか、そういった有用こと記して下さればいいのに。誰か注意する人はいないのか?と前々から感じてはいましたが、今回の有事においても、主催責任者さんは全く同じく食った態度に終始しました。
 相変わらず全く面白くもなければ、笑うに笑えない筆致。参加者が読んでどういう気持ちになるか、考えるおつもりは無いようです。

 ショタジャンルのブーム動向にも触れておきましょう。オリジナルではやんちゃっこ・元気少年系&ホモショタ系が全ジャンルのヴェクトルを牽引。それにロリシフトな女装少年系、女性向けショタエロ・BLが連綿していきます。ケモノ系は相変らずサークル数は多くないのに開始と同時に熱狂的に行列が伸びるという極端な客入り。
 二次創作ではショタスクラッチの時と比べてボーカロイドシリーズの鏡音レンが大幅台頭。他、今後も劇場版でブームが続きそうな「グレンラガン」が熱いのはともかく、終了から久しい「陰陽大戦記」がケモナーと腐女子の両方の属性に支えられて未だ根強いです。「おお振り」は一見スペース多そうで実はショタ属性者ではないやおいシフト腐女子の片手業参加ばかりで浮き気味。「電脳コイル」は意外と小康状態で、息の長かったマイメロ、ロックマンが減少傾向。箸にも棒にもかかってなかった「恐竜キング」がセカンドシーズンの挽回で僅かながら盛り上がりの前兆。インフォメペーパーのトーク内容や突発本による評判が高い「ネットゴーストPIPOPA」に今後隆盛の兆し有り。

 尚、ショタケットさんは今回のていたらくを返上すべく、第13回の仕切り直しイベントを秋頃臨時で予定しているようです。ただ、少なくとも会場変更が余儀なくされるでしょうね。さようならフォーエバー!都立産業貿易センター。
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by kitaharak | 2008-05-16 13:58 | 規制反対