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by kitaharak

爆笑問題太田による勝ち組の理屈

 先日のとあるTV番組で、爆笑問題太田と、教育社会学の教授が、ニート問題について丁々発止の議論を展開したそうです。

 「ニートは社会のせい」に、爆笑太田「甘ったれだ!人のせいするな」

 ニートが社会問題になって久しいが、働かない人間が悪いのか、それともそういう人間を作ってしまった社会が悪なのか、爆笑問題の太田と本田准教授が熱い議論を繰り広げた。

 ニートが量産された背景には、就職氷河期がある。就職したくても出来ない、定職に就くことが出来ない者がフリーターになり、世の中に嫌気がさしてニートになる。テレビの特集などでよく目にする図式だ。本田准教授はニート問題に対して、ニートを生む要因となった社会のシステムが悪いと指摘。それに太田が「人のせいするな」と真っ向から反論する。


◇     ◇     ◇

 '90年代の就職活動って、思い出したくないくらい本当にイヤでしたよ。

 超氷河期が私の就職活動期だった当時。大学3年の終わり頃から問合せの手紙を各志望会社に必死に送り続けたのですが、
 『今年は営業職、事務職、技術職、全て採用枠0人です』
 『もう全て締め切りました』

 10件送っても、20件送っても、企業から返ってくる返答はこういうのばっかりでした。

 やっと面接の日程が取れたかと思ったら、たった1人の採用枠に志望学生が100人も殺到していて。今から考えればてんでしょぼい会社なのに。

 人事担当・面接官もその優位性で高圧満面にふんぞりかえっており、学生の一言一言に罵倒で返していました。
 『ん~~っ!?』
 『あ―――っ!?』
 『ウチいらないんだよキミみたいなの』
 『もういいよキミ。次次っ』


 私なんかそこで色々自分の趣味とかクラブ活動を熱く語ったら、
 『じゃあその方面に進めばいいじゃねえか!何しにウチきてんだよ』

 こういう面接試験で100人・200人やってきても、人事担当の上司達は“さっきのコ胸おおきいねぇ”“脚キレイだったねぇ”とか話してるだけ。結局その1人だけの採用枠に入れたのは、会社内部の上層部の誰々さんの紹介の人とか、後輩の人、とか………。

 ようやく景気が回復、少~しだけ就職率が回復した頃には、既に10年という時間が経っていた訳で。

 もちろん30過ぎても就職は十分可能であるものの、そういうニートやフリーターとして永らくもがいていた人ってコミュニケーション能力や人間力が後退している上、自尊心が完全に崩壊しているから、就業を永続きさせられない人も多いでしょうね。それで適応できずにまたすぐに無職へと戻ってしまう……。

 これってアレに似てませんか?永年の刑期を終えた囚人が、なんのケアもなく社会に放り出されてもなかなか適応できず、結局再犯でまた刑務所に戻ってきてしまうっていう悪循環。
 そういう前科者を勝ち組が『甘い!自分が悪い!自己責任!』と、なじって突き放す優越は気分がいいけれど、でもそういう底辺の人の存在を無視した結果、明日貴方の車が盗まれるかも知れないし、空き巣に入られて給料数ヶ月分が一晩で消えるかも知れない。

 弱者に唾棄した結果、そのツバはそうやって自分に返ってくるやも分からないのです。

 さてさて、爆笑太田がニートを罵倒して自己責任で一蹴、格差社会の病巣の治癒を怠り続けた末、どんな報いが我々に返ってくるのやら。
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by kitaharak | 2008-03-24 22:55 | マスメディア