日本では凶悪事件も少年犯罪も低減中。「有害情報」も「治安悪化」も全てウソ。だまされないで!


by kitaharak

遺族感情の帰依するメディアの危険性~磯谷利恵さん拉致殺害遺族の暴走する感情論

【磯谷利恵さん拉致殺害の母親が『有害サイト』『闇サイト』規制を鳩山法務大臣に嘆願】
中日新聞2008年3月4日朝刊より。
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 ご遺族感情の情状をバッサリ切り捨てて、はっきり申し上げます。

 あなた、迷惑ですよ。
 もし犯人たちを手縄腰縄で緊縛して実弾入り拳銃と共に目の前に差し出せば、即断で引き金を引きかねない、あだ討ちと復讐の鬼と化しているかも知れないような、冷静な判断力・読解力を失っている遺族の進言を、義憤公憤として政策へ推し進めるなんて、大変危険極まりないことなんです。

 この記事を読み、涙してこぶしを振るい上げ、遺族と一緒に“一刻も早く有害サイトの撲滅を!”と声高に叫びはじめるような方。まさか当サイトユーザーにはいないでしょうけど、そういう人って、みのもんたが「ココアは健康!」とか「納豆はやせる!」とかTVで言ってるの聞いて、翌朝慌ててスーパーで買い占めに走るようなタイプですよ。

 これって『黒人のコンビニ強盗犯により、店で働いていた私の息子が殺されました!今すぐ黒人排斥運動を!』っていう思考停止状態の差別主義の白人たちと、おんなじ理屈、おんなじ次元の標榜だってこと、気づきませんか?

 感情論が暴走し、『有害サイト』っていう、一人歩きしている用語をナンも分かっとらんうちから乱用してしまってるんですこの人。中日新聞側も『有害サイト』『闇サイト』という用語を定義も説明もなく汎用的に持ち出しています。

 戦時中の日本の『鬼畜米英を殺せ!』とか、中世の『魔女狩り・魔女裁判で悪魔の女を裁け!』っての同レベルです。
 “鬼畜米英”―――つまり、むこうも家族を持つアメリカ・イギリス人でしょう。“魔女”ってったって猫飼ってるだけの年老いた無辜の女性でしょう。
 まやかし言葉にたやすく幻惑され、そこで完全思考停止中。じゃあ闇サイトとは何か、有害サイトの定義はありえるのか―――。全く考察しようとしていないでしょ?“娘が、娘が!”ばっかりで。

 “犯罪の温床の闇サイト”なんて稚拙な言葉のトリック。その正体は単なるBBSです。学校サイトだって、単なる友達同士の待ち合わせ、クラブ活動の募集、はたまたいじめられっこの反撃・告発にだって使われるもの。
 でも、一言そこで中傷があれば、途端に“裏サイトだ闇サイトだ”、と大騒ぎ。ただの掲示板ですってば。それを“有害サイト”というまやかし言葉にすり換えて、全ての原因と禍根をそこに求めようとしてる。人が罪を犯すの理由は、もっともっと過去に遡った、たくさんの背景があるのに。

 電話が犯罪利用されたら、それは「闇電話」。拉致し易いバンが誘拐に使われたら、それは「闇車両」。そうでしょう。

 “爆弾の製造方法が記された有害サイト”も同じ話。その正体は火薬や薬品、理工科学を解説した博識的なサイトかも知れない。また、『ナイフで人を深く刺したら、出血多量で相手は死にます』って一文は有害文書ですか?

 例えは古いけど、じゃ、“スーパーフリー”は闇コンパですね。
 『一刻も早く闇コンパの撲滅を!法制定で、全てのコンパを届出制にせよ!コンパの開催中は、天下り機関から派遣した監視員を店内に2名以上つけ、終始報告せよ!無断コンパの実施者と参加者は裏コンパ禁止法で逮捕だ!それから新設監査機関“コンパック”へ、各飲食店は売り上げ料金3%支払い義務付けだ!』
 ……そういう理屈でしょ?ねぇ磯谷さんのお母さん。

 この世界に有害サイト・有害情報なんてものは存在せず、全て閲覧者・利用者側の問題なのです。あたりまえでしょう!

 ルイジアナ州服部剛丈君射殺事件でも、両親が遺族感情振りかざして、銃絡みアートデザインのTシャツの販売に圧力かけてやめさせた騒動ありましたね。
 片山隼くん交通事故死事件の両親が、自分で子どもの写真を自分からネット上で散々ばら撒いておいて、今度は子ども画像送信をネットで規制しろなんて。何の寝言?

 感情論の暴走と、まるで気を確かに出来てない狂信プロパガンダ。迷惑千万甚だしいです。なぜ、事件とは全く無関係のTシャツのデザイナーさんが、まるで面識の無い子どもの死劇をもちだされて重箱の隅をほじくられ、服のデザイン・販売を行う経済活動の自由を奪われなければならないんですか?本当の人権侵害はそこにあるんです!


 ご遺族の方に必要なケアとして私たちがとらなければならない行動とは、被害者の家族が事件のトラウマにより冷静な判断力喪失状態のパラノイアック放言のような、狂信思想の言いなりに政策を迷走させることではなく、
 “そんな筋の通らない感情的規制弾圧論を声高に毎日わめき続ける貴方の姿など、亡くなったお子さんは望んでいない”
 と、心の傷を癒すと共に諭させ、狂奔をいさめることです。

 私が今申し上げているような、犯罪被害に遭われたご遺族に面罵するような冷徹な鉄槌。まるでむごい仕打ちにしか映らないから、メディアは絶対に声に出して言うことができない。
 しかし、そんな“ご遺族感情”が錦の御旗となり、どんな馬鹿げた狂信パラノイアも正当として世に通ってしまう。そのことで、無関係の多くの人々の権利が侵害されるとも考えずに。

 だから、【感情論】は一番やっかいで怖いものなんです。


 尚、この事件で亡くなった磯谷利恵さんは、私と同じ地元であり、また事件のあった通りは私も徒歩で何度か通ったことすらあります。
 さらに、磯谷さんは生前アニメ・漫画の同人誌サークル活動に勤しんでいらしたそうで、世代が比較的離れていない筆者も、かつてゲーム攻略本をコミックライブでサークル参加即売していた時期があったことを考えると、もしかしたらポートメッセなごやでのイベント当日、磯谷さんとすれ違っていたことがあったかも知れません。あの市バスギュウギュウ詰めの直通急行国展行きバスで隣同士だったかも。
 そう思うと益々やりきれない思いです。改めてご冥福をお祈り申し上げます。
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by kitaharak | 2008-03-06 19:59 | 規制反対